厳選された素材を使い、国内の工場で生産する匠の技が光るPUMAの最高峰「MADE IN JAPAN」。今回のSUEDE VTG MIJ WRSのアッパーは全て北米産のキップベロア原皮を使用。毛足が長く、毛羽が荒々しいことが特徴で、ヨーロッパ原皮よりも毛足、毛羽の個体差が大きく、天然皮革らしい仕上がりとなっている。国内随一のスエード生産のノウハウを持った姫路のタンナーによって国内で丁寧にオイル仕上げをしているため、オイルのムラ感、濡れ感を楽しむことができ、オイルを入れている為、革自体に表面撥水機能があり、スウェードのデザインそのままに機能性にも優れたMADE IN JAPANに仕上がっている。またフォームストリップには64クロスを使用。コットン素材とナイロン素材の特徴をあわせ持ち、コットンよりも通気性がよくナイロンに比べて耐摩耗性に優れている。水分を吸収すると繊維が膨張して撥水製が出るためオイルベロアとの相性も抜群である。オイルベロア、64クロスなど特徴的な素材を採用していることにより裁断、成型が極めて難しく、オイルベロアは1枚の革の中でも色ムラ、毛羽の個体差が大きいため、レザーを何度も製作しなおし、革の特徴を活かしつつ靴として違和感がないように慎重に裁断縫製されている。また、レザーにオイルが含まれていることにより、つり込みの微妙な力加減で色が変わってしまうため、仕上がった素材の風合いが損なわれないようコンディションを維持しながら、技を積み重ねた職人の手によって成型されており、まさに匠の技の集大成ともいえる「PUMA MIJ」ならではの一足に仕上がっている。